坂本九の最後の歌を動画で!合唱で歌い継がれる曲名と歌詞!
連休明けの今日は雨で
肌寒い日になりました。
連休にお出かけした方にとっては
本当にラッキーでしたね。
雨のせいもあるかもしれませんが
5月でこの気温は
ちょっと寒すぎると思います。
どうか体調を崩さないように
お気を付けください。
さて、話は変わりますが、
5月10日放送の『徹子の部屋』で
亡き坂本九さんのご家族が
登場します。
坂本九さんといえば、
1985年8月12日に起こった
日本航空機墜落事故で
亡くなられたことは有名です。
その坂本九さんが事故当日に
ラジオ放送で収録したという
最後の歌が話題になっています。
その歌とはどんな歌なのか
実際の収録音声を動画で
聞いていただきながら
歌詞の内容や背景についても
紹介していきたいと思います。
坂本九さんの遺作『心の瞳』
1985年8月12日の事故当日、
坂本九さんは最後のラジオ収録で
この歌を歌われています。
結果としてこの歌が遺作となって
しまったわけですが、
坂本九さんにとっても特別に
思い入れのある曲だったようです。
では、
坂本九さんの生前最後の歌を
お聴きください。
いかがでしたでしょうか?
心の中に歌声が沁みとおるような
それでいて心が温かくなる
素晴らしい歌だと思います。
実はこの曲は、
坂本九さんの最後のシングル曲
『懐かしきlove-song』の
B面として作られた曲でした。
しかし、この曲こそが
坂本九さんの歌手としての
集大成の曲だったのです。
その理由は、
この歌の歌詞や坂本さん亡き後の
感動的なストーリーがすべてを
物語っています。
まずは、歌詞の方から
じっくりとご覧下さい。
『心の瞳』
歌手:坂本九
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
心の瞳で 君を見つめれば
愛すること それが
どんなことだかわかりかけてきた
言葉で言えない 胸の暖かさ
遠まわりをしてた 人生だけど
君だけが いまでは
愛のすべて 時の歩み
いつも そばで わかち合える
たとえ あしたが
少しずつ 見えてきても
それは 生きてきた
足あとが あるからさ
いつか 若さを
失くしても 心だけは
決して 変わらない
絆で 結ばれてる
夢のまた夢を 人は見てるけど
愛することだけは
いつの時代も永遠(とわ)のものだから
長い年月を 歩き疲れたら
微笑なげかけて 手をさしのべて
いたわり合えたら
愛の深さ 時の重さ
何も言わず わかり合える
たとえ 過去(きのう)を
懐かしみ ふり向いても
それは 歩いてた
人生が あるだけさ
いつか 若さを
失くしても 心だけは
決して 変わらない
絆で 結ばれてる
愛すること それが
どんなことだかわかりかけてきた
愛のすべて 時の歩み
いつも そばで わかり合える
心の瞳で 君を見つめれば……
『心の瞳』 感動ストーリー
歌詞をじっくり読んでいただくと
坂本九さん本人の想いが
伝わってくるようですね。
事実、坂本九さんは
この曲をレコーディングした後で、
妻の柏木由紀子さんに
「ぼくたちのことを歌ったような曲」
と言っていたそうです。
作詞は荒木とよひささんですが、
坂本九さんのことを
本当に良く理解していた
のだと思います。
この楽曲がなぜB面なのかは
わかりませんが、
この歌を最後にこの世を去った
ことに運命を感じますね。
それというのもこの後、
本人の知らないところで
思いもかけない物語の展開が
待っていたからです。
それは、、、
坂本九さん最後の収録番組で
『心の瞳』を聞いて感動した一人の
中学校の音楽教師がいたそうです。
その教師がこの曲を合唱曲として
生徒たちに歌わせたことが始まりで、
やがて多くの中学校の卒業式でも
歌われるようになったそうです。
そして、とうとう音楽の教科書にも
掲載されるようになったのです。
その間、生徒の保護者達と
坂本九さんの奥様である
柏木由紀子さんとの交流もあって
ますます広く世に知られることに
なっていきました。
今では毎年のクリスマスに
奥様の柏木由紀子さん
長女の大島花子さん
次女の舞坂ゆき子さん
の3人でクリスマスコンサートを
開催しているそうです。
『心の瞳』を歌う
坂本九さんの声に重ねて
コーラスを歌唱しているそうです。
♪ 決して 変わらない
絆で 結ばれてる ♪
歌詞そのままに今も変らぬ
家族愛があるのですね。
これほど深い家族愛が
他にあるでしょうか?
この物語を聞いた時、
熱いものが込み上げてきました。
この世を去ってもなお
深い絆で結ばれている、、、
『心の瞳』は家族一人一人の
胸の中でしっかりと
歌い継がれているのです。
まとめ
坂本九さんと言えば
『上を向いて歩こう』
『見上げてごらん夜空の星を』
があまりにも有名です。
しかし、この『心の瞳』は
坂本九さんの心そのものであり
歌手としての集大成だと思います。
それを歌い終えた時に
坂本九さんの役目も終わり
天に召されていったような
気がしてなりません。
航空機事故で亡くなったのは
もちろん坂本九さんだけ
ではありません。
坂本さんと同じ大切な命が
失われてしまいました。
事故だと言ってしまえば
それまでかもしれません。
それでもあの時刻あの飛行機に
乗っていたことが
運命的なものを感じずには
いられません。
あの事故で失われた多くの命にも
『心の瞳』は間違いなく
歌い継がれていくことでしょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!