おでんのはんぺん対決!白はんぺんと黒はんぺんはどちらに軍配!
おでんが美味しい季節に
なってきました。
おでんの具は数々あれど、
同じ名称の具材にもかかわらず
地域によって全く別物である
具材があります。
それは何かと言えば、
『はんぺん』です。
最もメジャーなはんぺんが
『白はんぺん』
そしてマイナーなはんぺんが
『黒はんぺん』
あなたはどちらがお好き?
地元の特産品に対する思い込み
そもそもはんぺんと言えば、
「これでしょ」 と一つしか
思い浮かばない方が
多いのかもしれません。
それは生まれ育った地域によって
食べ慣れた決まったはんぺん
が存在するからです。
最近でこそ全国各地の
名産やグルメがどこでも
手に入るようになりましたが、
以前は地元で食べる物
がすべてでした。
そのため自分がいつも口にする
地元の食材は全国共通で
ポピュラーなものと思い込んで
しまっていることが少なくないのです。
はんぺんもその一つでしょう。
静岡県出身の僕も
はんぺんと言えば黒はんぺんで
白はんぺんの存在を知ったのは
大学進学で上京した時が
初めてでした。
日本は地域によって
気候風土や文化も違うため
食に関しても多種多様なのは
当然なんです。
それなのに
地元の特産品が全国区であると
思い込んでしまうのですね。
それがまた
面白いところでもありますね。
白はんぺんと黒はんぺんの違いは?
では、本題の
『白はんぺん』と『黒はんぺん』
の違いを紹介していきます。
まずは、消費される地域ですが、
『白はんぺん』は全国区で
一般的にはんぺんと言えば
『白はんぺん』のことを指しますから
改めて言うまでもありませんね。
対して『黒はんぺん』は、
静岡県限定です。
特に焼津を中心として
静岡県中部から東部にかけてが
主な消費地です。
静岡県西部地方も
もちろん消費されますが、
黒はんぺん以外もありますので、
黒はんぺんが絶対ではありません。
では、いよいよ白はんぺんと
黒はんぺんの違いです。
色だけでなく、
見た目、歯ごたえ、原材料、栄養素
など全く異なります。
製造方法が違うので
当然ではありますね。
白はんぺんは、
タラなどの身だけをすり身に
卵白や山芋を混ぜて作ります。
黒はんぺんは、
サバやイワシを丸ごと骨まで
練り込んで作られます。
その結果どうなるのでしょう?
こちらです。 ↓
色、形などの
見た目はもちろんですが、
特に注目してもらいたいのは
含まれる栄養素です。
黒はんぺんは、
サバやイワシを丸ごと使うために
DHA、EPA、ミネラルなどの
栄養素が豊富に含まれています。
身体にとっても良いので
全国の皆さんにも
ぜひ食べてもらいたい一品です。
『黒はんぺん』の食べ方
■生(ゆでる)
生といっても茹でてあるので
そのままでも食べられます。
それでも3分程さっと茹でれば
出来立てのように美味しくなります。
生姜醤油やわさび醤油で
召し上がって下さい。
■焼く
オーブンなどで5~6分焼くと
表面がぷっくり膨らんできます。
熱いうちに生姜醤油やわさび醤油で
食べたら最高ですよ。
■煮る
真っ黒スープの静岡おでんの具
として食べるのが定番ですが、
おでん以外の煮込み料理でも
何にでも合います。
すごく良いダシが出ますよ。
■揚げる
フライも定番中の定番です。
ソースやマヨネーズとの相性もよく
熱々のうちに食べたら絶品です。
「黒はんぺんフライ」
個人的にはこれが一番
かもしれません。
『白はんぺん』か『黒はんぺん』かどちらに軍配?
マイナーな静岡県民の黒はんぺんを
中心に紹介してきましたが、
白はんぺんか黒はんぺんか
どちらが良いかなんて
甲乙は付けられませんね。
人それぞれ好みの問題ですね。
やっぱり食べなれたはんぺんが
一番なのかもしれません。
しかし、それでも
両者を食べ比べてみることを
お勧めします。
どちらか一方しか知らないなんて
もったいなさすぎます。
それぞれに美味しさがあるので
偏見を捨てて両者を
味わって食べ比べてみましょう。
これからは、おでんの季節です。
はんぺんは黒と白を入れて
家族で食べ比べて
どちらが好きか投票なんてのも
きっと楽しいですよ。
仲間を集めてワイワイ
なんてのもいいですね。
「白黒つけよう」なんてね。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。