第98回全国高校野球選手権静岡大会決勝は大健闘の袋井×常葉菊川!
第98回全国高校野球選手権
静岡大会決勝は、
袋井高校×常葉菊川。
ノーシードから勝ち上がった両校
しかし、
常勝の常葉菊川に対し
袋井は初の決勝進出です。
力は圧倒的に常葉菊川が
勝ってはいますが、
強いものに立ち向かって行く
袋井にエールを送りながら
観戦記事を綴りたいと思います。
決勝までの軌跡と奇跡
両校の決勝までの軌跡
■袋井の戦績
2回戦 11-1 富士市立
3回戦 3-0 袋井商
4回戦 5-3 磐田東
準々決勝 1-0 日大三島
準決勝 14-10浜松商
■常葉菊川の戦績
1回戦 10-0 磐田北
2回戦 8-4 掛川工
3回戦 12-2 浜松修学舎
4回戦 14-0 浜松西
準々決勝 5-2 東海大静岡翔洋
準決勝 12-0 常葉橘
最強ノーシードと言われた
常葉菊川は圧倒的な打力で
勝ち進んできました。
春の選抜優勝や夏の選手権準優勝
などの経験もあり、
全国的にも名が通った常葉菊川は
誰もが納得する当然の結果でしょう。
しかし、袋井はそうではありません。
予想に反し、
まさにミラクルの快進撃です。
4回戦からは下馬評の高かった
磐田東、日大三島、浜松商を
次々と破っての決勝進出です。
特に準々決勝の日大三島は
第2シードの優勝候補です。
強力相手打線を0点に抑え、
好投手から最少得点1点を挙げ
守り抜いて勝ち上がっています。
準決勝の浜松商業は、
これも甲子園出場経験豊富な
古豪といわれた伝統校です。
この試合は予想に反し
打撃戦になりましたが、
17安打14得点で打ち勝っています。
見事な試合ぶりだったと思います。
今年は春の県大会でも
西部地区2位で勝ち上がっており
地力は付けていたと思いますが、
この快進撃を誰が予想したでしょう。
何が起こるか分からないのが
高校野球です。
強豪校があっけなく敗れたり、
実力以上の奇跡を起こしたり
敵わないと思える相手にも
必死に立ち向かって行く姿に
感動を覚えるのです。
これまでミラクルを演じた袋井が
強者常葉菊川にどこまで迫れるか
奇跡を期待しつつ
しっかり見届けたいと思います。
実力通りの試合運びと結果
途中で記事を綴ることなく、
試合が終了しました。
結果は、常葉菊川の圧勝です。
袋井 0-12 常葉菊川
常葉菊川が持ち前の打力を
いかんなく発揮し、
袋井は力を出し切れないまま
終わってしまった、、、
そんな試合だったと思います。
これが実力の違いであり、
伝統と経験の差なのか?
思い知らされた気がします。
静岡の代表としては、
強いチームが甲子園へ行くべきです。
しかし、
すんなり実力通りの試合運びは
物足りなさが残ります。
負けても強者を苦しめる
今一度の奇跡、ミラクルを
そんな期待は
欲張りだったのでしょうか。
すがすがしい笑顔より悔し涙
袋井の選手はよく戦ったと思います。
初の決勝の舞台を思い切り楽しもう
という姿勢もみられました。
しかし、、、
”勝とう”と真剣に思っていた選手が
はたして何人いたのだろうか?
そこが疑問です。
試合中も、終わった後も
笑顔が見られました。
しかし、試合に敗れた涙は、、、
わずかな選手にしか
見ることが出来ませんでした。
もしかすると、、、
最初から敵わない
とは思っていなかったか?
決勝まで来れただけで十分
なんて思ってはいなかっただろうか?
勝ちたい気持ちはあっても
あわよくば程度にしか
思っていなかったのではないか?
だとしたら、
ミラクルなんて起きようがありません。
どんなに実力差があろうと
どんなに不利な状況にあろうと
真剣に勝ちに行く
だからこそ
ミラクルが起こるのだと思います。
戦い終わってすがすがしい笑顔
それはそれで素晴らしいと思います。
しかし、
精一杯やって破れた悔し涙は
もっと価値があると思います。
準決勝で袋井に敗れた
浜松商業の選手達はどうだったか。
誰もが泣き崩れていました。
準決勝で敗れて悔し泣きする者
決勝で敗れて笑顔をみせる者
その差が次の戦いの
勝者と敗者の明暗を分ける
そう思えてなりません。
袋井の選手は
本当によく戦いました。
たくさんの感動に
感謝したいと思います。
しかし、健闘を称えると同時に
さらに期待したいことがあります。
それは、
『決して諦めない強い心』です。
それがOBとしての
僕からの強い願いです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。