ランニング足袋MUTEKIの評判と今後の課題!リスクや記録更新の可能性は?
下町ロケットの池井戸潤の
小説『陸王』で注目された
ランニング足袋MUTEKI。
はたしてどれだけ凄いのか?
どれほどの評判なのか?
レースでの記録更新は
可能なのか?
マラソンを走らない方でも
興味深いと思います。
なぜって、
これが人類究極のシューズかも
しれないからです。
そもそもなぜ足袋なのか?
ランニングをしない方のために
そもそもなぜ足袋なのか?
というところからお話しします。
アフリカやアマゾンの原住民を
除いては、
現代人は外を歩いたり走る時に
必ずシューズを履いています。
もちろん
ファッション目的もありますが、
本来のシューズを履く目的は、
足を汚れや怪我などから
保護するためですね。
それにもかかわらず、
シューズを履くことで
かえって怪我をするケースも
少なくありません。
靴擦れ、外反母趾、偏平足
などもシューズの弊害でしょう。
さらに、姿勢が悪くなったり
膝や腰を痛めてしまったり、
なんてことも少なくありません。
特にマラソンランナーなど
長距離選手は、
膝を含めた脚全体の怪我が
絶えないのです。
ランナーの怪我は走り方に
原因がある場合が多いのですが、
それがシューズを履くことによる
影響も少なくないのです。
たとえば、野生動物に
専用のシューズを作って履かせたら、
どうなってしまうか
想像してみて下さい。
きっと上手く走れないでしょう。
スピードも出ないでしょうし、
走る姿も美しくないでしょう。
人間だって本来はシューズを
履いていませんでした。
それが自然の姿だったのです。
その本来の姿、
つまり裸足に近い状態が
他ならぬ足袋なのです。
アフリカ人ランナーの強さの秘密
そもそもアフリカ人ランナーが
なぜ世界のトップに君臨しているのか。
その理由を身体能力だけで
片付けてしまうのは片手落ちです。
確かに日本人とは
身体のつくりや筋肉の付き方が
大きく異なります。
それはDNAレベルの違いも
あるとは思いますが、
環境により作られた部分も
あるのではないでしょうか?
たとえば、子供の頃の
育った環境です。
アフリカの子供たちは、
貧しくてシューズが買えません。
そのため裸足で生活するのが
当たり前になっています。
数十キロも離れた学校まで
裸足で駆けて通学するなんて
アフリカでは当たり前の
光景になっています。
そんな人間本来の
自然な生活をしていれば、
身体だって鍛えられますよね。
歩いたり走ったりするのだって
理に適ったものになっているでしょう。
走る時、つま先から着地する
フォアフット走法だって、
裸足だから自然と
出来るようになるのでしょう。
ずっとフォアフットで走っていることで
ふくらはぎだって鍛えられるのです。
人間本来の生活環境から
適応して生まれた身体能力
それがアフリカ人ランナーの
強さの秘密だと思います。
『きねや無敵』の凄さと評価
裸足で走ることが
本来の人間の身体にとっても
理に適っていることが
何となく分かっていただけましたか。
それでは、
『きねや無敵』MUTEKIは
どれだけ凄いシューズなのでしょうか。
評判や評価はどうなんでしょうか?
MUTEKIの凄さは、
限りなく裸足に近い感覚を
実現していることでしょう。
ナイロン製の足袋をベースに
わずか5ミリ厚の天然ゴムソールを
手縫いで縫い付けています。
さらに切れ目を入れ2本指
にすることで足袋と同じ感覚の
シューズが実現しています。
ここに至るまでには
試行錯誤を繰り返し、
5型目で完成したと言いますから
まさに下町ロケットを彷彿とさせる
感動物語でしょう。
素足とほとんど変わらぬ
MUTEKIのシューズですが、
ランナー達からの評判は
どうなのでしょうか?
小説『陸王』のPR効果もあって
MUTEKIは順調な売り上げで
アスリート達からの評判も
上々のようですね。
評価が高い理由は、
裸足に近い状態の為、
衝撃が少なくなる着地を
自然とマスターできるようになる
ところにあるようです。
つまり怪我をしにくい着地
が出来るようになる
ということなんですね。
これはランナーにとっても
最高に嬉しいことですね。
記録更新の期待やリスク
MUTEKIの凄い所や
評判の良さは分かりましたが、
これでもっと速く、、、
つまり記録更新が
望めるのでしょうか?
正直言えば、
使い始めてフォームが
変化していく過程では、
記録更新は難しい
かもしれませんね。
かえってタイムが遅くなることも
あるかもしれません。
しかし、
それでも信じて使い続けることで
フォームが徐々に理想形に近づき
ある時からブレイクするでしょう。
もちろん記録更新は
大いに期待できます。
ただし、リスクは一つあります。
初期の段階で慣れないうちに
MUTEKIを使いすぎることで、
怪我を招きやすいことです。
これまでソール厚のシューズに
守られてきたのに、
急に裸足に近づくのですから
無理もないと思います。
ランニングに限らず、
漸進性の法則は重要です。
トレーニングは慣れるまで
急激にではなく徐々に、、、
が大事なのです。
今後の課題は?
恐らくソールの薄さは
耐久性の低下に繋がるのでは
ないでしょうか?
MUTEKIで練習するほど
走りが変わる代わりに、
シューズの消耗が早い
と思われます。
1足5千円~
決して安い買い物ではないですね。
これからの課題は、
裸足感覚の薄さをキープしながら
いかに耐久性、耐摩耗性を
高めて行けるか、ではないでしょうか?
きねや足袋の更なる
チャレンジに期待したいと思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。