パラリンピック開催!障害者スポーツのクラス分け記号って何?
パラリンピックが始まりました。
これまでもテレビ放映が少なく
ほとんど見る機会がなかったのですが、
今回は注目してみようと思います。
見ないでいては何も語れません。
というより、何かを語る資格さえ
ないと思いました。
まずは気になったクラス分け
について考えてみました。
障害者スポーツのクラス分けって何?
障害者スポーツのクラス分けとは、
同程度の障害で競技グループを
形成することです。
障害にはさまざまな
種類や程度があります。
それらが競技結果に影響しないよう
同程度の障害でグループを
形成するようにするのです。
クラス分け(Classification)
その目的は、
1.障害の確認
2.公平に競い合うグループを形成
最初のクラス分けが行われたのは、
1948年で疾患名で分ける
『医学的クラス分け』でした。
その後、1992年には、
選手の残存身体機能を基準とした
『機能的クラス分け』に
変わって行きます。
さらに2007年からは、
各競技特有の身体運動や
スキルに対するパフォーマンス
遂行程度を基準にした
『競技特異的クラス分け』
が実施されています。
ここに至るまできっと
いろんな問題を解決しながら
導き出されたのでしょう。
クラス分けの記号と数字って何?
たとえば陸上走り幅跳びの
山本篤選手を例にとってみます。
クラスはT42となっています。
①最初のアルファベットですが、
競技種類を表します。
T はTrackの略で、
走競技(100m~マラソン)
跳躍競技(走り幅跳び、
走り高跳び、三段跳び)
F はFieldの略で、
投てき競技(砲丸投げ、円盤投げ、
やり投げ、こん棒投げ)
②アルファベットに続く数字ですが、
十の位の数字は障害の種類です。
10番台:視覚障害のある立位競技者
20番台:知的障害のある立位競技者
30番台:痙性麻痺、筋強直、
協調運動障害などの特徴を示す
脳原性の麻痺のある立位競技者
及び車椅子や投てき台使用の競技者
40番台:低身長、脚長差、切断、
関節可動域制限、筋力低下等の
障害のある立位競技者
50番台:脚長差、切断、
関節可動域制限、筋力低下等の
障害のある車椅子や投てき台を
使用する競技者
60番台:聴覚に障害のある
立位競技者
(国際大会では参加資格はない)
③最後に一の位の数字は、
障害の程度を表します。
障害の程度に応じて0~9の数字
が割り当てられ、数字が小さいほど
障害の程度は重くなります。
以上から、山本篤選手のT42は、
T トラック競技(跳躍・走り幅跳び)
4 40番台で切断
2 障害の程度が2
ということになりますね。
クラス分けの難しさと今後の展開
調べてみてこんなにもクラス分けが
細分化されているのだと知らされ
正直驚きました。
このクラス分けが良いのかどうか
障害を持った選手本人たちは
どう思っているのか
全く分かりませんが、
今の時点ではこれがベスト
なのだと思います。
障害をひとくくりにしないで
その程度や状態を
しっかり理解することが
健常者の役目のような気がします。
そういった意味でも
クラス分けをしっかり理解しなければ
いけないのだと思いました。
障害がマイナスの要素ではなく
プラスの個性であるのだと
心から思えるように
しっかり競技を見つめたいと思います。
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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